マンション内覧会でのチェックリストをご紹介。必要な持ち物は?
2021.10.15
そもそもマンション内覧会とは?
新築マンションの引き渡しの前に、完成したマンションに不備がないかを購入者が確認する場です。
マンションが完成する前の状態で購入を決定した方に向けて、引き渡しの直前に行われるものです。マンション施工中は多くの危険があるので、購入者は完成まで確認できない事が一般的です。
そのため、完成後・引き渡し前に内覧会が開かれ、その内覧会で初めて「完成したマンションが図面のとおりに出来上がっているか、不具合がないか、気になる点は無いか」を購入者の目でチェックし、引渡しを受けていいかどうかをご自身で確認する場です。購入者にとっては完成後のマンションを初めて見る大切な日です。
内覧会でのチェックリスト

当日に部屋をチェックするための内覧会シートが売主から渡されます。
このシートに沿って設備ごとにチェックしていきます。
▼内覧会チェックシート例
・玄関
・廊下
・リビング
・洋室(和室)
・キッチン
・トイレ
・浴室
・洗面所
内覧会チェックシートの設備ごとに以下のポイントに注意してチェックしていきます。
▼チェックポイント例
・図面と一致しているか
・ドアの開閉がスムーズか
・フローリングに傷はないか
・床に傾きがないか
・排水は正常か、異音はないか
・換気システムの作動状態は正常か
・配管は正常か
・ダクトの接続が正常か
上記は一例ですが、出来るだけ細かく各項目に不具合が無いかをチェックし、問題があれば指摘をするのが内覧会です。
また、マンション内覧会の場合は戸建てと違い、共用部分も確認していきます。
・エントランス部分に不備がないか
・郵便受けや宅配ボックスに不備がないか
・インターホンの動作確認
共用部分については、売主から使い方やルールの説明があるのが一般的です。
新築インスペクション・内覧会

引渡し前にマンションの不具合をチェックできる最後のチャンス
マンション内覧会は、引き渡し前にマンションの不具合をチェックできる最後のチャンスです。内覧会時の不具合であれば無料で直すことが出来た内容でも、引き渡し後になると有料になることがほとんどです。
例えば、「床・壁の傷」や「壁紙の黒ずみ」、「ドアの歪み」、「網戸の破損」など、新築マンションでも、何かしらの不具合がある場合が多いです。
このような不具合は、内覧会後に発見しても売主は対応してなかったり、有料になったりします。なぜなら、不具合が入居前のものかどうか判断できないからです。そのような事態にならないよう、事前に内覧会で不具合を確認しておく必要があるのです。
マンション内覧会に参加する際に必要な持ち物
ここからは、マンション内覧会に参加する際に必要な持ち物について解説していきます。マンション内覧会に参加する際は、以下の持ち物を持参する事をおすすめします。
「メジャー」・・・家具配置を確定させるための採寸
「間取り図のコピー」・・・家具配置を確定させるための採寸
「水平器」・・・床に傾きがないかチェック
「カメラ」・・・室内の写真撮影
「タオル」・・・給水・排水機能の確認
「スリッパ」・・・床に傷や汚れを付けない為
「懐中電灯」・・・隅々をチェック
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マンション内覧会の具体的な流れを把握しておこう!
マンション内覧会の流れは、大きく分けて6つのステップに分かれています。ここからは、マンション内覧会の具体的な流れについて解説していきます。
■1.エントランスで受付・説明を聞く
最初に、内覧するマンションのエントランスで受付をします。その後、内覧時の注意点や担当者の紹介を聞きましょう。
■2.部屋に案内され室外設備の説明
あなたが購入した部屋に案内された後、メーターボックスなどの室外設備の説明を受けます。
■3.室内設備の説明
室内に入ったら、給湯器や警備システム、食洗器などの室内設備について説明を受けます。設備の使用方法も説明してくれるため、しっかり説明を聞きましょう。
■4.内覧会シートを見ながら室内をチェックする
担当者から内覧会シートを受け取ったら、室内のチェックを行います。傷や汚れの有無など、見落としのないようにしっかりチェックしましょう。もし傷や汚れを発見したら、担当者に速やかに指摘をしてください。
■5.内覧会シートの記入・再内覧の予定があれば決める
内覧会シートに指摘箇所を記載したら、改善されているかの確認をするために再内覧の予定を決めます。指摘箇所がない場合は、このままステップ6に進みます。
■6.共用部の説明
室内の内覧が終了したら、エントランスや駐車場などの共用部について説明を受けます。使い方が分からないものは、遠慮せずにすべて担当者に質問するようにしましょう。
お申し込み・お問い合わせ
まとめ
いかがでしたか。マンション内覧会は、購入したマンションに不具合がないか確認する重要なイベントです。後から不具合が見つかることのないように、細かくチェックしましょう。
図面通りに出来ているか、売主の説明が正しいのか、など判断しづらい点もございますので、ご自身で細やかなチェックに自信のない方は、ホームインスペクター(住宅診断士)の専門家に依頼する事をおすすめします。
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